あおい水のようにただよって、うまれたばしょにさよならを
ここではない、もっとちがう、いとしいどこかへ
わたしは還る

還る蒼
 墓石に薔薇 / 戻るふりもできない / アンノウン / 図書館にとじこめて / 海がもう泣かない / ピリオドをさがしてる / あなたでよかった

生きる赤
 もう、あるけない / 胎児の火葬 / ゆりかごで悪夢 / わたしはいいこ / 理解する必要もありません / ぜつぼうの始まる音 / ただ、ふたり、手だけつないで

できれば死んだほうがよかったのだろうけど
いきろと誰かがいったので
この手が誰かとつながっているので




あなたがすきでした




ぼくは何度となく 風にさらわれ 海にとけてゆけたなら と 願ったけれど
さよならのときに願ったのは結局、

みじかいお別れの少しあと
 覚えたての愛情 / つかもうとしない手 / 傷つけることもできやしない / 欲しくなかったもの / さよなら、だいきらいなきみ / しなやかな孤独 / ここにいたいと思えること

だれかがないた
 ぼくが天使だったころ / かみついてあげようか / 蝶が美しいと誰が決めた? / あたたかいその手で終わらせて / 獣夜 / きっと、いとしかった / この愛だけはぼくのもの

ふしあわせな天使は人間になり、あいしかたを知って、しあわせになりました
本当にしあわせでした
さようならの、その瞬間、いとしいだれかがないたとき、
本当にしあわせでした